セラピストの確定申告を最初から最後まで解説

セラピストの確定申告を最初から最後まで解説 経理

セラピストの皆さん、確定申告って何から始めればいいのか、悩んでいませんか?個人事業主として開業したセラピストは、自分で確定申告をしなければなりませんが、税金の知識がないと何をどうすればいいのかわからないですよね。

でも、大丈夫です。確定申告は、正しい知識と準備さえあれば、セラピストの皆さんでも問題なく行うことができます。セラピストが確定申告で押さえておくべきポイントや、経費として計上できるもの、申告方法の選び方など、確定申告に関する疑問や不安を一挙に解決します。

特に、東京都足立区にお住まいやサロンを構えているセラピストの方は、足立区の税理士事務所と連携することで、スムーズに確定申告を進められるかもしれません。信頼できる税理士に相談しながら、セラピストとして堂々と確定申告に臨みましょう。

この記事を読めば、セラピストの皆さんが抱える確定申告の悩みがすべて解消されるはずです。ぜひ最後までチェックして、自信を持って確定申告に取り組んでくださいね。

>>足立区の税理士

セラピストが確定申告をしないといけないのはなぜ?

個⼈事業主のセラピストは確定申告が必須

セラピストとして独立開業し、個人事業主として収入を得ている場合、確定申告が必須となります。個人事業主は、自分で税金の計算と納付を行う必要があるためです。正社員やアルバイトとして雇用されている場合は、会社が源泉徴収を行うため確定申告は不要ですが、個人事業主の場合は自分で行わなければなりません。確定申告を怠ると、脱税とみなされ、ペナルティを課される可能性があります。

年収48万円以上は申告が必要

セラピストとして得た収入が年間48万円以上ある場合、確定申告が必要です。この金額は、所得税の基礎控除額に相当します。たとえ副業としてセラピストの仕事をしている場合でも、セラピストとしての収入と本業の収入を合わせて48万円を超えていれば、確定申告が必要となります。ただし、セラピストとしての収入から必要経費を差し引いた金額が48万円未満であれば、申告は不要です。

無申告のペナルティと脱税リスク

セラピストが確定申告をしなかった場合、無申告加算税が課されます。これは、本来納めるべき税金に加えて、一定の割合で上乗せされる追加の税金です。さらに、悪質な脱税の場合は、重加算税や刑事罰の対象となる可能性もあります。脱税が発覚すると、過去の税金を遡って徴収されるだけでなく、社会的信用を失うことにもつながりかねません。セラピストとして堂々と活動するためにも、きちんと確定申告を行うことが大切です。

セラピストの確定申告で必要な準備と流れ

開業届を提出し個⼈事業を開始

セラピストとして個人事業主になるためには、まず税務署に開業届を提出する必要があります。開業届は、個人事業の開始を税務署に知らせる重要な書類です。開業届の提出は、個人事業主になってから1ヶ月以内に行います。この際、青色申告を希望する場合は、同時に青色申告承認申請書を提出しておくとよいでしょう。開業届の提出が完了すれば、いよいよセラピストとしての個人事業がスタートします。

売上と経費を正確に記録・帳簿をつける

セラピストとして個人事業を始めたら、日々の売上と経費を正確に記録し、帳簿をつけていく必要があります。帳簿は、確定申告の際に必要な書類を作成するための基礎となるものです。売上帳や経費帳、現金出納帳などを用意し、日々の取引を漏れなく記録していきましょう。最近では、会計ソフトやクラウドサービスを利用することで、効率的に帳簿をつけることができます。面倒に感じるかもしれませんが、コツコツと記録を残すことが確定申告を円滑に進めるポイントとなります。

領収書の保管は経費計上に必須

セラピストが確定申告で経費として計上するためには、領収書の保管が必須です。経費として認められるためには、領収書等の証拠書類が必要となります。施術に必要な備品や消耗品の購入、技術向上のためのセミナー参加費など、業務に関連する支出は、できるだけ領収書を取っておくようにしましょう。領収書は、支出日・支払先・内容・金額が明記されているものが有効です。デジタルデータでの保管も可能ですが、少なくとも5年間は保管しておく必要があります。

確定申告書の作成と期限内提出

帳簿と領収書の準備ができたら、確定申告書の作成に取り掛かります。確定申告書には、1年間の売上と経費、所得金額などを記入します。確定申告書の提出期限は、原則として毎年2月16日から3月15日までです。期限を過ぎると、無申告加算税が課されるので注意が必要です。確定申告書の作成は、国税庁のホームページで公開されている確定申告書等作成コーナーを利用すると便利です。入力に迷った際は、格安の税理士に相談するのもおすすめです。

セラピストの経費として認められるものは?

施術に必要な備品・消耗品費

セラピストが施術を行う上で必要となる備品や消耗品の購入費用は、経費として計上することができます。例えば、マッサージオイルやタオル、シーツ、使い捨てのスリッパなどがこれに当たります。また、施術用のベッドやイス、ワゴンなどの備品も、減価償却資産として経費計上が可能です。ただし、個人的な使用目的で購入したものは経費として認められないので、業務用とプライベート用はしっかりと分けておく必要があります。

技術向上のセミナー参加費・教材費

セラピストとして技術向上を図るために参加するセミナーや講習会の参加費、関連書籍の購入費なども、経費として計上できます。新しい施術方法を学ぶための教材費や、セラピストとしてのスキルアップに役立つ書籍の購入費用も、業務に関連する支出として経費計上の対象となります。ただし、趣味的な内容のセミナーや書籍は経費として認められません。領収書や参加証明書などの証拠書類を保管しておくことが大切です。

チラシ・名刺印刷費、WEB広告費

セラピストとしての知名度を上げ、集客を図るために作成するチラシや名刺の印刷費、WEB広告の掲載費用なども経費として計上することが可能です。自分の施術の特徴や強みをアピールするチラシを作成したり、SNSやホームページに広告を出稿したりするのは、セラピストとして重要な営業活動の一環です。印刷物の場合は、印刷会社からの請求書や領収書を保管しておきましょう。WEB広告の場合は、広告掲載料の支払明細をデータで保存しておくとよいでしょう。

事業⽤スマホ代・ネット回線料

セラピストの仕事で使用するスマートフォンの通信料金や、自宅サロンのインターネット回線料金なども、業務に必要な経費として計上できます。ただし、スマホやネット回線を業務とプライベートで兼用している場合は、使用状況に応じて経費を按分する必要があります。例えば、スマホを業務に80%、プライベートに20%の割合で使用している場合は、通信料金の80%を経費として計上できます。按分の基準は合理的なものであれば、時間や通信量など、自分で設定して構いません。

確定申告の⻘⾊と⽩⾊、どっちがお得?

⻘⾊は節税効果⼤、⽩⾊は⼿続き簡単

セラピストが個人事業主として確定申告をする際、青色申告と白色申告のどちらかを選択することができます。青色申告は、適切に帳簿をつけることで最大65万円の特別控除を受けられるなど、節税効果が大きいのが特徴です。一方、白色申告は記帳の手間が少なく、手続きがシンプルなのがメリットです。ただし、白色申告では青色申告のような特別控除は受けられません。自分に合った方法を選ぶことが大切ですが、できるだけ青色申告を選択することをおすすめします。

セラピストの確定申告のポイントと注意点

業務委託とアルバイト・パートの違い

セラピストの中には、サロンと業務委託契約を結んで働いている人もいるでしょう。業務委託の場合、アルバイトやパートとは違い、個人事業主として扱われます。つまり、業務委託で得た収入は給与所得ではなく、事業所得や雑所得として確定申告が必要になります。サロン側が源泉徴収をしていない場合は、自分で税金を計算して納める必要があるので注意しましょう。契約書をよく確認し、業務委託の場合は個人事業主としての自覚を持つことが大切です。

シェアサロン副業の売上も申告対象

本業とは別に、副業としてシェアサロンでセラピストの仕事をしている人も少なくありません。シェアサロンを利用して得た収入も、申告が必要な所得となります。副業であっても、セラピストとしての売上が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です。ただし、必要経費を差し引いた後の所得金額が20万円以下であれば、申告は不要とされています。とはいえ、副業の収入が増えてきたら、早めに確定申告の準備をしておくことをおすすめします。

事業⽤⼝座で収⽀管理

セラピストとして個人事業を始めたら、できるだけ事業専用の銀行口座を開設しておきましょう。事業用の口座を作ることで、業務に関する収入や支出を一元管理でき、確定申告の際に収支計算を行いやすくなります。プライベートの入出金と混同していると、帳簿づけが複雑になり、確定申告の作業が大変になってしまいます。面倒に感じるかもしれませんが、個人事業主として確定申告に臨む以上、きちんと収支を分ける習慣をつけておくことが大切です。

会計ソフトで効率的な帳簿づけ

セラピストが日々の売上と経費を記録する際、エクセルなどの表計算ソフトを使う人も多いでしょう。しかし、本格的に個人事業主として活動するのであれば、会計ソフトの利用がおすすめです。クラウド型の会計ソフトを使えば、スマホやタブレットから簡単に入力ができ、自動で複式簿記の仕訳が完成します。面倒な計算も必要なく、ミスのない帳簿づけが可能です。会計ソフトを活用することで、効率的に帳簿づけを行い、確定申告の準備を進めることができるでしょう。

セラピストが確定申告で失敗しないために

税⾦の基礎知識を⾝につける

セラピストが確定申告で失敗しないためには、税金の基礎知識を身につけておくことが重要です。所得税や消費税、青色申告特別控除など、確定申告に関連する税法の基本的な仕組みを理解しておきましょう。専門的で難しく感じるかもしれませんが、国税庁のホームページなどを活用すれば、わかりやすく学ぶことができます。税金の知識があれば、確定申告で必要な書類の準備もスムーズに進められます。セラピストとして個人事業主になる以上、税金の勉強は避けて通れません。

こまめな記帳で期限ギリギリを回避

確定申告は期限が決まっているため、ギリギリになって慌てて書類を準備する人も少なくありません。しかし、期限直前に記帳や書類作成を始めると、ミスが増えたり、必要な領収書が見つからなかったりと、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。確定申告を円滑に進めるためには、日々の記帳を丁寧に行い、こまめに書類を整理しておくことが大切です。面倒に感じる作業かもしれませんが、コツコツと記帳を続ける習慣をつけることで、期限ギリギリの慌ただしさを回避できるでしょう。

税理⼠に相談してアドバイスを得る

セラピストとして初めての確定申告に臨む際は、税理士に相談してアドバイスを得るのもおすすめです。確定申告の流れや必要書類、経費計上の注意点など、プロの視点からのアドバイスは大変心強いはずです。格安の税理士事務所もあるので、自分の予算に合わせて相談先を探してみましょう。税理士に丸投げするのではなく、自分である程度準備を進めた上で、疑問点を質問するのがポイントです。セラピストの確定申告を熟知した税理士のサポートを受けることで、ミスのない申告を目指せるでしょう。

セラピストにとって、確定申告は避けては通れない関門です。事業主としての自覚を持ち、コツコツと帳簿づけに取り組むことが大切です。確定申告の基礎知識を身につけ、必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら、堂々と申告を行えるようになりましょう。セラピストとしての業務に集中できる環境を整えるためにも、確定申告にしっかり向き合っていきたいものですね。

>>業務委託で消費税が引かれるワケとは

セラピストの確定申告まとめ

セラピストが個人事業主として開業した場合、確定申告が必要不可欠です。しっかりと売上や経費を記録し、青色申告や白色申告の特徴を理解した上で、自分に合った方法を選びましょう。セラピストの仕事で使う備品や広告宣伝費、技術向上のための教材費など、経費として計上できるものは意外と多岐にわたります。

確定申告は、正しい知識と丁寧な準備があれば、セラピストの皆さんでも問題なく行えます。足立区にお住まいのセラピストなら、足立区の税理士に相談するのもおすすめです。プロのアドバイスを受けながら、堂々と確定申告に臨みましょう。コツコツと記帳を続け、着実に申告の準備を進めていけば、セラピストの皆さんも確定申告を克服できるはずです。

項目 ポイント
確定申告の必要性 個人事業主として開業したセラピストは確定申告が必須
申告方法の選択 青色申告と白色申告の特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶ
セラピストの経費 施術で使う備品や広告宣伝費、技術向上の教材費などが対象
確定申告の準備 日々の記帳を丁寧に行い、こまめに書類を整理しておく
税理士への相談 足立区の税理士に相談し、プロのアドバイスを受けるのがおすすめ