通帳の捨て方3選!シュレッダーなしでも安心

通帳の捨て方3選!シュレッダーなしでも安心 経理

古い通帳が何枚も自宅に眠っていませんか?大切な個人情報が記載された通帳を処分するには、シュレッダーで裁断するのが一般的ですが、シュレッダーを持っていない方も多いのではないでしょうか。

でも、ご安心ください。実はシュレッダーがなくても、通帳を安全に捨てる方法があるのです。個人情報の漏洩リスクを抑えつつ、手間をかけずに通帳を処分することができます。

本記事では、税理士の視点から、シュレッダーなしでも安心して実践できる通帳の捨て方を3つご紹介します。古い通帳の処分に困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。正しい方法で通帳を処分することで、個人情報の安全性を高め、スッキリとした暮らしを手に入れましょう。

>>足立区の税理士

通帳の捨て方を3つ紹介!シュレッダーがなくても安全に処分できる

個人の通帳は1~2年保管

個人の普通預金の通帳の保管期間の目安は1~2年でしょう。家計簿や家計の管理に使用しないのであれば、繰り越し済みの通帳はいつ処分しても問題ありません。むしろ、長期間保管しておくと盗難などのリスクがあるため、できるだけ早めに処分することをおすすめします。ただし、ローンを組む予定がある方は、審査の際に通帳の記載情報を提示する必要があるかもしれません。その場合は、1年ほど保管しておくといいでしょう。

事業用の通帳は7年以上保管

一方、個人事業主やフリーランスなど、事業用の通帳については7年以上の保管義務があります。これは、事業に関する取引記録を一定期間保存しなければならないという規定があるためです。確定申告に関係する領収書などの書類の一つに通帳も含まれるため、自営業の方は注意が必要でしょう。さらに、会社の通帳の場合は10年間の保管が必須とされています。決算書や総勘定元帳、仕訳帳なども同様に、10年間は保存しておかなければなりません。

相続や税務処理後に処分

通帳の処分をするタイミングで最も注意したいのが、家族や親族が亡くなったケースです。この場合、相続の手続きや税務処理が全て終わったタイミングで、初めて通帳を処分することができます。手続きをしないまま放置してしまうと、銀行が死亡を確認次第、口座が凍結されてしまうおそれがあります。相続税申告や故人の事業に関する税制処理で、過去の口座の取引履歴を確認することもあるでしょう。安心して通帳を処分するためにも、一通りの手続きが完了するまでは保管しておくことをおすすめします。

>>税理士が通帳やコピーから読み解く会社の姿

通帳をそのまま捨てるのは危険!個人情報流出のリスクと対策

通帳には重要な個人情報が記載

古い通帳を処分する際に最も気をつけたいのが、個人情報の流出です。通帳には口座番号だけでなく、氏名や住所、届出印の印影など、重要な個人情報が記載されています。これらの情報が悪用されると、不正利用や詐欺被害に遭うリスクが高まってしまいます。たとえ通帳を紛失したとしても、個人情報の漏洩を防ぐために、黒の油性マジックで塗りつぶすなどの対策が必要不可欠でしょう。最近では、個人情報保護スタンプという専用のスタンプも販売されているので、手軽に処置することができます。

シュレッダーなしで捨てると情報漏洩の可能性

通帳をそのまま捨ててしまうのは、大変危険な行為だと言えます。個人情報が記載されたページがそのまま見える状態で捨てると、悪意のある第三者に情報が渡ってしまう可能性があるからです。シュレッダーがない場合は、ハサミやカッターなどを使って、細かく裁断するようにしましょう。その際、文字が判別できないレベルまで細かくすることがポイントです。裁断した通帳の断片は、複数の袋に分けて捨てるのがおすすめです。一つの袋にまとめて捨てると、再び個人情報が漏洩するリスクがあるので注意が必要です。

不正利用や架空請求のトラブルのおそれ

古い通帳から個人情報が漏れてしまうと、様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。例えば、氏名や住所、電話番号などが悪用され、架空請求の被害に遭うケースが考えられます。また、口座番号や暗証番号などの情報が流出すると、第三者によって不正に預金が引き出されてしまうおそれもあります。こうしたトラブルに巻き込まれないためにも、通帳の処分には細心の注意を払う必要があるでしょう。可能な限り、専門の処分業者に依頼するのが安全です。

シュレッダーなしでも大丈夫!通帳を安全に捨てる方法3選

ハサミやカッターで細断

通帳をシュレッダーで処分できない場合でも、ハサミやカッターを使えば安全に処分することができます。まず、通帳を1枚ずつバラバラにし、個人情報が記載されているページを中心に、細かく裁断していきましょう。できるだけ細かく切ることが大切で、文字が判別できないレベルまで裁断するようにします。また、裁断した後の断片は、複数の袋に分けて捨てるのがおすすめです。一つの袋にまとめて捨ててしまうと、再び個人情報が漏洩するリスクがあるので注意が必要でしょう。手間はかかりますが、丁寧に処分することで情報漏洩を防ぐことができます。

個人情報部分を塗りつぶす

シュレッダーがない場合の通帳の捨て方として、もう一つおすすめなのが個人情報部分を塗りつぶす方法です。氏名や住所、口座番号など、重要な個人情報が記載されている部分に、黒の油性マジックなどで塗りつぶしていきます。最近では百円ショップなどで、個人情報保護スタンプという専用のスタンプも販売されているので、手軽に処置することができるでしょう。塗りつぶした後は、上記のようにハサミやカッターで細断し、複数の袋に分けて捨てるようにしましょう。マジックで塗りつぶすだけでは不十分なので、細断することを忘れずに行ってください。

銀行の専用裁断機を利用

古い通帳を安全に処分する方法として、銀行の専用裁断機を利用するのもおすすめです。通帳が繰り越されたタイミングで、窓口で新しい通帳を受け取る際に、古い通帳を破棄してもらえることがあります。ただし、銀行によってはこのサービスを行っていないところもあるため、事前に確認が必要です。また、繰り越されたタイミングでない場合や、まとめて古い通帳を持っていっても、破棄してもらえない可能性もあります。銀行の専用裁断機が利用できない場合は、自宅でしっかりと処分するようにしましょう。

面倒な通帳処分は業者に依頼するのもおすすめ

手間なく確実に古い通帳を処分

古い通帳が大量にあって、自分で処分するのが面倒だと感じる方もいるでしょう。そのような場合は、専門の不用品回収業者に処分を依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば、多くの通帳を一度に処分してもらえるだけでなく、個人情報の漏洩リスクを抑えることができます。プロの手によって適切に裁断・破棄されるため、安心して任せられるでしょう。また、通帳以外の不用品の処分と一緒に依頼できるので、まとめて片付けたいときにも便利です。

遺品整理や生前整理に便利

通帳の処分を業者に依頼するのは、遺品整理や生前整理のタイミングでも役立ちます。特に、故人の通帳を処分する際は、慎重に扱う必要があります。専門業者であれば、個人情報の適切な取り扱いに加えて、故人への配慮も忘れずに対応してくれるでしょう。また、生前整理として自宅の片付けを進めているときにも、プロの手を借りることで作業の効率化を図れます。整理すべき通帳の量が多くて困っているという方は、ぜひ業者への依頼を検討してみてください。

個人情報保護法に基づく適切な取り扱い

古い通帳には、氏名や住所、口座番号など、機密性の高い個人情報が記載されています。これらの情報を適切に管理・処分するためには、個人情報保護法に基づいた取り扱いが求められます。専門の不用品回収業者であれば、法律に則った適切な方法で通帳を処分してくれるため、安心して任せることができるでしょう。自分で処分する場合と比べて、情報漏洩のリスクを大幅に下げられるのも大きなメリットの一つです。面倒な手間を省きつつ、安全に通帳を処分したいという方には、業者への依頼がおすすめです。

通帳を処分する前に忘れずにチェックしておきたいこと

残高が0円か確認

古い通帳を処分する前に、まずは通帳に記載されている残高が0円になっているかどうかを確認しましょう。もし残高が残っている場合は、必ず銀行でお金を引き出すようにしてください。残高が残ったまま通帳を処分してしまうと、そのお金を引き出すことができなくなってしまう可能性があります。通帳の記帳欄を確認して、最終残高が0円になっていることを必ず確かめてから、安心して処分を進めることができるでしょう。万が一、残高が不明な場合は、銀行の窓口で確認するのがおすすめです。

定期預金の自動継続設定を確認

古い通帳の中には、定期預金の通帳が含まれていることがあります。定期預金は、満期日が来ると自動的に継続されるように設定されていることが多いです。自動継続の設定がされたままだと、通帳を処分した後も知らないうちに預金が継続されてしまうおそれがあります。そのため、定期預金の通帳を処分する際は、必ず自動継続の設定を解除しておくことが大切です。通帳の表紙や裏表紙に、自動継続に関する記載がある場合がありますので、しっかりと確認しておきましょう。

公共料金の自動引き落としを確認

古い通帳を処分する前に、公共料金などの自動引き落としに使われていないかを確認することも大切です。電気料金や水道料金、携帯電話の料金など、毎月決まった日に自動で引き落とされるサービスがひも付けられている可能性があります。自動引き落としに使われている通帳を処分してしまうと、料金の支払いができなくなり、サービスが停止されてしまうおそれがあります。心当たりのある方は、必ず自動引き落としの設定を解除するか、別の口座に変更してから通帳を処分するようにしましょう。銀行の窓口やインターネットバンキングで確認・変更手続きができます。

通帳の捨て方3選!シュレッダーなしでも安心のまとめ

以上、シュレッダーがなくても安全に通帳を捨てる方法をご紹介しました。古い通帳の処分には、個人情報の漏洩リスクがつきものですが、ハサミやカッターで細断したり、個人情報部分を塗りつぶしたりすることで、そのリスクを大幅に下げることができます。

また、面倒な作業は専門の不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。法律に基づいた適切な処分が行われるため、安心して任せられるでしょう。

通帳を捨てる前には、残高の確認や自動継続設定の解除、公共料金の引き落とし口座変更など、忘れずにチェックしておくことも大切です。

正しい手順で通帳の捨て方を行えば、大切な個人情報を守りつつ、スッキリとした暮らしを手に入れることができるでしょう。

通帳の捨て方 ポイント
ハサミやカッターで細断 文字が判別できないよう細かく裁断し、複数の袋に分けて捨てる
個人情報部分を塗りつぶす 黒の油性マジックや専用スタンプで塗りつぶした後、細断する
銀行の専用裁断機を利用 繰り越し時に依頼。サービス内容は要確認
不用品回収業者に依頼 個人情報保護法に基づいた適切な処分が可能